出ッ所 克典
西東京市東伏見在住。
1932年、東京生まれ。退職後、地域のサークルで活動。
拙文を書き散らし、講演の真似事で、日を送っている。
「ぽんすけ」という冊子を隔月刊で出していた。
どこで調べたのか、プチぶんか村の編集部からお電話を頂戴した。名前からタヌキの親戚とまちがえられたらしい。その縁で、このエッセイらしきものを書くことになった。
「ぽんすけ」とは、ぬけさくとかまぬけなどの意。
文章を書くことは、恥を掻くこと。生き恥をさらしてみるのも、面白かろうと、空っぽの頭脳を絞って書き殴った、いたずら書き。
気楽に書くには、「ぽんすけ」という書名がふさわしい。
時には脱線して、読むに耐えない文面もあるが、書名に免じて、勘弁して貰っている。
いつの間にやら、五年が過ぎた。
独りよがりの文章で、自己満足にすぎぬ駄文とはいえ、人様に読んでもらえなければ何にもならぬ。
なけなしの脳味噌を絞って、書き殴ってはきたものの、とうとう泉が枯れてしまった。ここ一年ばかり休刊している。
知人と顔を合わせると、「はやく再刊しろよ」といわれるし、「まだ、ぽんすけ書いてるの」と、声をかけられる。お世辞にしても嬉しいものだ。
ここらで何とか再刊をとインターネットで、ホームページとメルマガをと思い立ったが、なかなか一筋縄ではいかぬ。猿にも分かるという本を買ってはみたが、貧弱な脳味噌では理解不能。
いっそ、タヌキに化けて洞穴で狸寝入りでもしてようか。