2003年、日本中を涙で襲った「冬ソナブーム」。あなたは泣きましたか？
　季節は冬のソナタから春のソナタへ。時は春、春は桜…つぼみがふくらみ始め、そろそろ桜前線も動き出します。さあ、今年はどんな春ソナ桜楽章を奏でましょうか。　

さくらめぐり
跡見学園女子大学(新座市）
日本一の桜守十五代佐野藤右衛門氏に育てられ京都からはるばる当地へやってきた１６６本の桜。吹上御所･円山公園･大阪造幣局といった著名な桜の姉妹たちだというこれらの桜が次々に咲き誇ると、キャンパスはさながら平安絵巻のよう。
新座市中野1-9-6
048-478-3333
志木駅よりバス15分
新座駅より大学バス7分

イエズス会神学院(練馬区）
　ねりまの名木百選に選ばれた桜並木は、樹齢50年にも及ぶ大木が12本。開花時は構内が開放され、散歩する人、スケッチする人、写真を撮る人々で賑わいます。
修道院という場所柄飲食はできません。マナーを守って鑑賞しましょう。
練馬区上石神井4-32-11
03-3929-0847

理化学研究所(和光市)
毎年桜のシーズンに合わせた構内開放は知る人ぞ知るところ。シダレザクラ・ヤマザクラ・オオシマザクラ・ソメイヨシノ・ウコンザクラ・カンザン・ヒカンザクラ・ウワミズザクラ・イヌザクラなど。池に映る桜の景観もみごと。
４月初旬の土曜(咲き具合を見て決定) 11時〜１６次
和光市広沢2-1
048-462-1111

さくらまつり　　
大泉さくら祭り
大泉学園バス通りの見事な桜並木。３キロにわたってぼんぼりがつけられ、４月４日(日）には沿道の８カ所で 漫画家12人によるサイン会や大道芸などのイベントが繰り広げられます。多くの人が関わる街をあげての催し。詳しくは「大泉桜並木を守る会」へ。03-3921-2727

ハタザクラまつり
志木市のシンボル、世界にただ１本しかないチョウショウインハタザクラ(ヤマザクラの一種)のお祭りは、例年４月の第２日曜日 (今年は４日) 。この木がご機嫌を損ねると大変。でもそこは桜守の方々がちゃんとフォロー。お花見できる態勢を必ずとってくれます。↑チョウショウインハタザクラ
会場は長勝院跡地(志木市柏町・市立第三小学校隣) 048-471-0352

2004年が誕生年
接木したハタザクラは、昨年までに市内約30箇所に植えられました。今春は志木ロータリークラブの寄贈により下宗岡に新しい並木が産声を上げます。新河岸川宮戸橋付近旧堤防の散策路両側に、ハタザクラが50本。高さ約１ｍの若木ではありますが、4、5年も経てば花を咲かせ、将来はきっと｢世界に一つだけ」の美しい桜のトンネルとなるにちがいありません

路上に桜、なんでだろう
マンホールの蓋にご注目。東京都下水道局の話によれば、｢公募して一般女性の作品を採用し、92年から設置し始めたもの。デザイン性と滑りにくさの機能を兼備。ゆくゆくは東京23区内すべてを桜のマンホールに統一する予定｣とのこと。よーく観察するとイチョウやゆりかもめも見えてきます。

桜の碑
石神井川沿いの桜並木復活を願って97年から桜を植樹し続けてきた石泉ライオンズクラブが、昨年11月にも睦橋(むつみばし）付近に23本の桜を植えました。これまでに計130本。植樹が目白通りから練馬高野台まで完了した一昨年には石神井川桜見橋のたもとに記念の碑が立ちました。

桜の森の満開の下
都の女に魅せられた粗暴な山賊を、怪奇と幻想風に描く坂口安吾の作品。おどろおどろしくも桜の花の妖しさになぜか引き寄せられてしまいます。関町に本拠を置く東京演劇アンサンブルの公演（広渡常敏・脚本演出、池辺晋一郎・音楽）で、LOST IN A FLURRY OF CHERRY BLOSSOMとしてニューヨーク･ロンドン･ソウル・ロシアと世界を巡りました。この作品は女優花形恵子さん(新座在住)の朗読でも演じられています。

映画「さくら」
寅さんの妹は「さくら」ですが、「さくら」という映画もありました。制作したのは昨年の本紙エッセイ執筆者、神山征二郎監督。桜大好きな男が不治の病と闘いながら国道沿いに２５００本の苗木を植樹していくというドラマです。旧国鉄バスの車掌だった実在の人物佐藤良二(岐阜県白鳥町）の半生記で、「この地球の上に天の川のような美しい花の星座を作りたい。花を見る心が一つになって人々が仲良く暮らせるように…」という彼の日記は、中学１年の国語教科書にも掲載されました。幼くして母を失い不憫な末子として父・姉・兄に優しく育てられた彼がなぜひたすら桜を植え続けたのか…。それは「さくらの色と花の香りが彼の母親そのものだったからでは」と同監督。長良川鉄道深戸駅すぐ下の国道、ゆるいカーブを描く200ｍの並木がその「母なる並木道」です。

さくらうた
冬桜…冬・春2度咲く冬桜にやり直しのきく人生を重ねた湯原昌幸の中高年応援歌。西武新宿線井荻駅前セブンイレブン傍に冬桜を発見。写真家廿楽美登利さんがこの桜を撮影し、｢わたしのさくら展｣で公開します。
↑１月11日編集部撮影
桜…シンプルな３つのフ
レーズ「僕がそばにいるよ」｢君を笑わせるから」「君と歩いていこう」が切なさと温かさをかもしだす河口恭吾のラブソング。メロディが流れると情景がパーッと広がり、桜の花びらが次から次へと脳裏をかすめます。
さくら(独唱)…現代の若者が日ごろ感じている疎外感や空虚感をみごとに描き出す森山直太朗の等身大のメッセージ。第55回全日本合唱コンクール全国大会で金賞受賞の宮城三女高が｢他校の合唱部には渡したくない｣と熱唱する美しいハーモニーヴァージョンも必聴。
桜坂…「君じゃなきゃダメなのに」「愛と知っていたのに」「春はやってくるのに」胸が痛いのは彼女への思いのせい？桜の香りのせい？思いは込み上げてくるばかり。夢や愛はやがて何に変わるのか。福山雅治は問題提起する。ドラマ主題歌として2000年春にメガヒット。

桜の葉で染めました
跡見学園の花々を研究する岡村比都美さんが、キャンパスの桜の葉でセーターやハンカチを染めました。知っているようで知らない｢さくらの彩（いろ）」を桜の写真とともに披露します。
Ｊ．ＣＩＴＹギャラリー
１／30〜2／11　情報欄参照

わたしのさくら展
｢わたしのおひなさま展」に続く本紙企画展。桜を統一テーマとしたビッグな催しです。地元の美術工芸作家約40名がさくら作品に挑みました。今回の特徴は和洋菓子の技の競演(「桜餅」のような既存のお菓子とは違います）。新ジャンルも加わりますます充実。会場でお会いしましょう！
Ｊ．ＣＩＴＹギャラリー
2／28〜3／14　情報欄参照

櫻の科学
財団法人「日本さくらの会」が年１回発行する桜専門のサイエンス誌。2003年発行の第10号には「チョウショウインハタザクラによるまちおこし」として志木のハタザクラが紹介されています。この冊子も「わたしのさくら展」の会場に展示します。


お知らせ
<交友録>
プチぶんか村ゆかりの方々の最新情報
川井淳子さん(練馬区手工芸作家協会長･東大泉)…パリのルーブル美術館に22月18日から自作の創作盆栽の作品(梅)が展示。
北川泰弘氏(JCBL代表・新座市)…朝日社会福祉賞を受賞。地雷廃絶キャンペーン活動が評価された。2月13日が贈呈式。
牛島康榮先生(国立埼玉病院長)…文藝春秋2月号グラビア｢同級生交歓｣に｢患者本位の病院作りに奮闘中…｣と紹介される。

<コンサート>
｢だいこんブラス｣定演へのお誘い
｢一生音楽が楽しめる環境作り｣を目指して大泉に新種の「だいこん」が誕生して丸2年。地域音楽祭、地元小合唱団との合同演奏会､老人ホーム訪問､さらには読売新聞･「るるぶ練馬区」の取材を受けるなど充実した活動をしてきました。今春第1回定期演奏会を開催します｡聴きにいらしてください｡

<バレンタイン>
今年はラブを巻き巻きの巻
おいしいチョコがあればどこへでもいくプチぶんか村も、今度ばかりはトリビア20へぇ〜！だって全国シェア90％という巻チョコメーカーがこんなにも身近な都県境にあったんですもの。この会社は大手洋菓子･パン会社の巻チョコを一手に引き受けているので、私たちが知らずに食べているトッピングの巻チョコがここ地元産の確率はかなり高い。要望に応えているうちに細巻き､中巻き､ロング巻き､紅茶･モカ･白樺､スウィートにビターetc.…とバリエーションが50以上にも。チョココーティングのオレンジピールMoonishも逸品です。｢世界に一つだけ｣の巻チョコメーカー､その名は｢たちばな｣さん。うれしいことに工場でもインターネットでも小売ＯＫで値段も良心的。だからすぐ電話してみて。
048-464-0673 土･日休
和光市白子1-29-10ｲｰｽﾄﾋﾞﾙ内
http://village.infoweb.ne.jp/~choco/

<オペラ彩>
プッチーニ作曲 オペラ｢ラ・ボエーム｣
2004年12月4･5日と決まった公演に向けてソリスト募集と合唱団員募集。2月28日にソリストのオーディションが行われます。ほかに2月〜4月は直井研二氏(演出家・東京芸大)による｢演技を学ぼう！｣のワークショップも開催。詳しくはオペラ彩事務局和田048-201-3121
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/9315/

<コンサート>
フルート ヴァイオリン チェンバロの夕べ
それぞれに音楽の世界を持つソリストたち。心の奥深くしみわたる佐々木真(新座市)のフルート、究極にとぎすまされた奥村智洋のヴァイオリン、繊細かつ包容力豊かな杉山佳代のチェンバロ。ひとつになってバロック音楽を中心に雅なひとときをお贈りいたします。ご好評いただいている〈メソンゆめりあシリーズ〉にお出かけください。 3/12(金) 048-477-1313

<からだにやさしい>
アロママッサージで安らぎを！
小さな町で小さくはじめた「アロマセラピールーム林泉」。
「林泉」には「木立と水の流れのある庭園」「隠棲の地」とい
う２つの意味が。日々の疲れやストレスを解消するためにアロ
マセラピスト堀岡幸恵さんが創設。アロマセラピーとは、植物
の香りとトリートメント（いわゆるマッサージ）でリラックス
し自然治癒力を取り戻すというもの。カウンセリングに始ま
り、オイル・トリートメントで全身をほぐしたら、ハーブティでひと休み。「疲れたときに私の小さな庭でちょっと隠棲してもらえたら…」と堀岡さん(写真)。
女性専用 電話予約制 048-482-3636
10:00〜18:00(最終受付) 水･第一日曜定休
片山3-8-31 (片山小学校行久保新田下車3分)　http://www.geocities.jp/linsen_aroma/info.html