それほどお金をかけずに自宅を改造してお店のスペースをつくり、都合のよい日だけお客さまを迎える。子育てしながら、主婦業と両立させながら、自分の趣味や技術を活かして無理なく自己実現の場を築いている女性たち。夢いっぱいの自宅ショップは、地域の情報発信基地的な役割も果たします。どんな出会いが待っているのか、ワクワクしながらぶんか村エリアの自宅ショップを訪ねてみました。

にこっと
　「子どもたちの笑顔を見るのが好き」という澤瀬由美さんは、もと幼稚園の先生。優しいお顔と人柄で「子どもは大好き。子どもにも好かれるんですよ」。楽しんでわが子のレッスンバッグを作っていたら、いつの間にか口コミで広まり、注文を受けることに。持ち歩くバッグを｢どこで買ったの？｣と聞かれた人が友達を連れて訪ねてくる、ならば！と自宅の一室をアトリエに改造。作品のなかでも虫や恐竜の手さげは男の子に大人気で、豆博士たちのために細部を徹底究明した上で作業に取りかかります。開店は卒業・入学シーズンのみで、４月末まで。５月以降は未定











大泉学園町６丁目 ０８０-１０１６-８０７４
(お電話いただければナビします)

フォー・シーズンズ 「ガーランド」
　手作り木工・アクセサリー・ドライフラワー・アンティーク…少しくたびれたような、でもどこか懐かしい…そんな雑貨たちに囲まれているのは徳生(とくしょう)美佐子さん。子育て中に知り合った朝霞市の金杉美佐子さんとともに夢に描いてきたた自宅ショップを実現させました。オープンしたのは２年前。金杉さんの店とは姉妹店で、どちらも自店名称に「フォーシーズンズ」を付けています。雑貨を扱う割にお店はすっきり。「作ったものがすぐ売れてしまうため」だとか。「雑貨を飾る場所作り」を提案している徳生さんには根強いファンが多く、木工作品のデザインを相談されることもしばしば。ところでご家族は協力的ですか？「はい」。それは｢きっと私が楽しそうにしているからでしょう｣。
　
祝日を除く水・木・金のみ営業(４月10日まで休業)
新座市野火止６-３-８
０４８-２０２-３０１０

フォー・シーズンズ 「ナチュラル･フィールド」
　ガーランドさんと名前が同じ金杉美佐子さん。店をオープンした２００３年４月７日は奇しくも鉄腕アトムの誕生日でした。幼稚園の先生だった頃、行事の飾り付けを任されていたことが今日につながっているといい、ものづくりが好きで木工を軸とする自宅ショップを始めたいと家族に相談したら、｢喫茶店のマスターをしてみたかった｣ご主人が賛成して即決。自宅続きの駐車場に作業小屋を建てることができました。姉妹店のガーランドとはよく似た雰囲気ながら、大きな違いはカフェ。旬野菜たっぷりのヘルシーランチ(要予約)や香り高いコーヒー、手作りケーキも味わえます。常連客の一人だった菊田百合子さん(写真右)がお手伝い。「暖かな優しさ」が売りなので、赤ちゃん連れのママやご年配の方々にも快適性が喜ばれています。雑貨や家具製作のほうは、お客のニーズに応じているうちにどんどんプロ並みに。カフェのテーブルやカウンターも手作りです。
　
祝日を除く水・木・金のみ営業
(４月10日まで休業)　10時〜18時　
朝霞市膝折町１-15-６
(バス停朝霞警察署前から５分)
０４８-４６２-２６７５
ランチはコーヒー付で１０００円

くうかん
　布染花を作り続けて35年。プロとしてのキャリアをもつ斉藤夫佐子さん。子育て中は外に出られないからと自宅でできることをと選んだのが花との関わり。基礎を習ったあと、独自の世界を開拓してコサージュ・リース・ブーケ・壁掛けなど落ち着いた色調の花々を作り続けています。樹齢50年にもなる｢家族のような」桜の大木が見えるリビングの片隅にアトリエを設け、毎年春秋にジャンルの違う作家たちと｢くうかん｣(展示販売)の行事を催してきました。年２回の自宅ショップです。｢お電話をいただければ作品をお見せできますし、思い出の布をお持ちになれば花作りの指導もします」。
※春の「くうかん」は情報欄参照
大泉学園町８-33-10
０３-３９２５-６８２５
　
テディベアテラス
　中学生の宮沢りえさんや観月ありささんがよく訪ねてきたギフトショップ。大泉学園駅にあったその店での経験を生かし、後に自らデザインした家を建て、テラスを手作りし(ＤＩＹ賞を獲得)、カントリー＆ハンドメイドと銘打った自宅ショップをオープンしたのが高樋(たかとい)裕実さん。絵を描くのが好きだった少女時代からの才能が今全開したといった感じ。トールペイントやお菓子作りなど自分で見つけた一流の先生から学んでいます。雑貨はハイグレードながら良心的な価格設定で、目指すのは「プチ自由が丘」。一方｢少女たちが一人でも来れるようなお店にしたいので」とお小遣いで買える小物も充実。彼女たちの話を聞いてあげられる優しいお姉さんでありたい」。
テディベアのぬいぐるみはすべてオリジナル。毎月配る手描きチラシが好評です。毎月第１土・日・月のみ
新座市栄３-５-10　(バス停セコニック前から３分)
10時30分〜18時　０４８-４８１-７８３９

<タウン>
お酒 ｢桜泉」を買うとマンガが付いてくる
　大泉のお酒「桜泉(おおいずみ)」が4月1日に解禁となりました。720ml\1890のお酒を買うとラベルをデザインし本庄敬さんによる12頁の漫画「桜泉誕生物語｣がもらえます。学園町商店会開発の純米吟醸酒 取扱店6軒
03-3923-7583近藤

<本>
「るるぶ練馬区」第2弾！発売　
　知らないと損をする…だからるるぶをもって街を歩こう。アニメあり、大学あり、夜のスポットありと練馬のおもしろさがギュッと詰まった一冊です。4年ぶりの第2弾。900円。





<タウン>
ポラン書房
　宮沢賢治の詩集「ポランの広場」からとった店名の古書・古本の店「ポラン書房」が、学園通り住宅前から大泉学園駅北口に移転してはや2ヵ月。新店舗のメルヘンチックな看板が注目を浴びています。「写真を撮ってもいいですか」というお客さんあり、足を止めて見上げる人あり。すっかり街の名物になりました。この看板を手がけたのは学園町の建築家加藤宏幸さん。「すべておまかせ」といわれて「行ったことのある花巻や愛知県の足助町の町並みを参考にしながら、賢治の童話にちなんだ銀河鉄道や山猫、太陽、月などを配置して仕上げました｣。「この看板には大満足です」と店主の石田さん。

<サンアゼリア>
大石(おおいし)真(まこと)作品を映画で 5/ 27
　児童文学作家大石真は、大正14年12月8日白子村(現・和光市白子)に生まれ、昭和34年まで和光市に住んでいました。早稲田大学在学中に早大童話会に入会し作家の道へ。卒業後は出版社に入社し、編集者として活躍します。傍ら数々の児童文学作品を生み出しました。退社後は作家活動に専念、生涯200冊余の作品を執筆して児童文学界に多くの功績を残しました。代表作に｢チョコレート戦争｣｢さとるのじてんしゃ｣｢風信器｣｢見えなくなったクロ｣など。映画「教室205号」上映の際には同級生・富澤榮太郎氏の話があり、ロビーにパネルを展示。来場者にはもれなく「大石真の本」などが当たるクジを配る予定。情報欄参照

<タウン>
おかげさまで一周年「ル・ボンボンマルシエ」　　
　輸入雑貨を扱うおしゃれな店が学園町に誕生して１年。ステキなお客様が集まる場所になりました。そこで一周年企画として｢ラベンダーまつり＋柏木リエ小さな個展AROMATIQUE(アロマティック)」を開催します。ラベンダーは、「ててとおあそび」(手作りラベンダーサシェ)をはじめポプリ･オイル･石鹸など。柏木リエさんはフリーのイラストレーターで著書に「南仏おいしい物語」(共著)があり、個展は柏木さんの癒し系ヨーロピアン・ナチュラルテイストのイラスト(アクリル画)
やイラスト入り雑貨など約30点。１点ものが多いのでお早めにいらしてください。
水曜定休
学園町7-15-41
03-3867-3730
車はﾅｶﾀﾔP