6月20日、学園橋のJA東京あおば大泉支店に農産物直売所「こぐれ村」が新装オープンします。こぐれ村って?という素朴な疑問にお答えするために、「こぐれ村」の歴史をたどってみました。
小榑村の「榑(くれ)」とは
「榑」という樹木は存在せず。榑とは神木のこと、または山出し木材の意。小榑はコグレともヲグレともいい、コ・ヲは美称。白子・新倉・志木などと同様朝鮮(高句麗)からの渡来人由来の名称という説もあります。『小田原北条役帳』『新編武蔵風土記稿』の中に散見するのをみても、「小榑村」は相当古い村のようです。
小榑村はどのあたり?
上小榑村 … 南大泉
中小榑村 … 西大泉
下小榑村 … 大泉学園町
つまり練馬区の西方、新座・保谷の隣接エリア。
小榑村の変遷
何代も続く農家の組合員や農協職員が中心となって郷土資料、生きた証言、各家に残る古文書などをもとに編纂した『大泉農業協同組合40年史』は小榑村を知る上で大変貴重な書物です。同書から、中世まで遡らずに明治の変遷をたどってみると、明治初期以降小榑村は品川県、入間県、熊谷県、埼玉県と次々に属し、明治17年に上保谷・下保谷・上保谷新田・橋戸の4村とともに保谷村連合を結成。明治22年には橋戸村と合併して埼玉県新座郡「榑橋村」が誕生し、ここで小榑村は消滅します。そして明治24年、榑橋村と上土支田村が合併してできるのが大泉村です。
村名はなくなっても、「小榑のおじさん」といった呼称が残るあたり小榑の名は今に息づいているようです。

『大泉農協協同組合40年史』より明治6年の区割り左に「新座郡」「小榑村」が見えた
新生「こぐれ村」
23区内で初の農産物直売所として誕生した「こぐれ村」。名称は当然昔の小榑村のこと。誰もが読めるひらがなの「こぐれ村」は、おとぎばなしに出てくるような親しみあるショップ名です。新鮮・安全・安心をモットーに、地元約50軒の農家から70種類もの野菜が運ばれます。新しい「こぐれ村」では練馬区内はもとより地方JAの農産物も扱い、より充実した品揃え。東京都特別栽培農産物やエコファーマー認定マーク付の野菜や果物、珍野菜、ジャム、漬物、地場野菜のレトルトカレー・チャウダー等オリジナル商品、花。オープニングの6月20日と21日は友の会ポイントが倍化されオフもあったりと、相当の混雑が予想されます。
03-3925-3112
練馬区大泉学園町2-12-17 大泉学園駅から都民農園方面行バス北園下車
10〜16時 水・日・祝休
駐車場10台

↑オープンを待つ「こぐれ村」 |
↑センター長の田中さん(左)と
店舗係の飯森さん(右) |
元祖 こぐれそば・うどん
JA東京あおば「こぐれ村」の向かいにある松月は、創業40年。店主の榎本恒雄さんが創業時からずっと店の看板メニューとしてきた「元祖こぐれそば・うどん」は、もちろん旧村名にちなんで名づけたもの。農協の初代組合長加藤弥平次氏もよく食べに来たとか。榎本さんは「幼いころ近くにこぐれのよっちゃんという人がいた」「妙福寺の祭りを小榑の市っていってたなあ」と懐かしそうに語ってくれました。こぐれそば・うどんは肉入りの温かいつゆで食べるいわゆるつけ麺で、「かて」(大根など季節のゆで野菜)付きで850円。この店自慢のオリジナルです。

写真(中)榎本さん、写真(右)こぐれそば
11時〜19時30分 月休
練馬区東大泉3-66-18
03-3922-6112
こぐれの森緑地
練馬区公園緑地課によれば「公園の名前は所在地の地名を付けることが多い」そうですが、区内に「こぐれ」という名のつく公園は3つ。「こぐれの森緑 地」は学園通りから関越自動車道沿いに東へ3分。大泉学園町に住んだ作家藤沢周平さんのエッセイ『冬の散歩道』の中に「町内を抜けて中学校の横の道をまっすぐ歩いて行くと、やがて小公園に着く。雑木林と広場にほんの少し子供のための遊具があるだけの公園で、林の中身はクヌギ、ナラ、マツ、アカシデ、ケヤキ、サクラなどである。奇怪な形をしたニワトコの木もある」と描かれています。陽が奥まで差し込む冬枯れの公園が周平さんは好きでした。
大泉学園町4-2
上小榑憩いの森
上小榑に当たる南大泉に地元篤志家の厚意により作られた公園。自然そのままを生かした農家の庭先的な感じが好もしい。保谷駅から7分。ほうや幼稚園そば。
南大泉4-43

西大泉こぐれ公園
大泉第三小学校の真向かい。新旧の地名を合体させた名前の公園です。藤棚、砂場、木製遊具があり、奥の小山にはクローバーがいっぱい。樹木はケヤキが多く、時折フリーマーケットが開かれます。
西大泉3-26-20
小榑最中
献上品「爾比久良」で知られる和菓子の大吾の店長大草慎二さんが考案し、ねりコレにも推奨された「小榑最中」。こだわりの丹波産大納言小豆を使った小倉餡、栗餡、胡麻餡の3種で、品よく食べられるよう細長い形をしています。発売以来大好評。小榑とは慎二さんが郷土史を調べて命名。地元のお菓子として親しまれるようにとの願いが込められています。
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1個180円
大泉学園町6-28-40
03-5947-3880
月・第4日曜定休 P有
9時30分〜19時 |
<サンアゼリア>
和光太鼓35周年記念公演
6/7
和光サンアゼリアで当会の一大イベントを開きます。演奏旅行で訪れたサンフランシスコからゲストを招き、ほか豪華プロ団体が勢ぞろい。太鼓界ではこんな顔合わせは二度と見られないぐらいのすばらしいゲストです!そのための準備で忙しくしてます。ぜひお越しください。(町田)
※情報欄参照
<ギャラリーふぅ>
須田千香良チェロの夕べ 7/3
坂口博樹プロデュースで チェロ須田千香良 &ギターのむらあきのコンサートが開かれます。 須田氏は国立音大チェロ専攻卒、群馬交響楽団在籍後、フリーのチェロ奏者に。TV埼玉ミュージック室内合奏団を結成、主幹。指揮とチェロを担当。福祉施設・地域コミュニティー・学校等でライブ活動。パントマイム・ダンス・詩の朗読等とのコラボも展開中。¥3000 軽食(立食)付
軽食開始18:00 開演19:00 定員35名 要予約 ※情報欄参照
<ナカタヤサロン>
ラベンダー・バンドルズづくり
6/30
摘みたてのラベンダーで、香り豊かなバンドルズを作ってみませんか? 「バンドルズ」とは香りのスティック。香りが長持ちするラベンダーの束をリボンで編み込んだ、見るからに美しいクラフト。お部屋やク ローゼットに置いて虫除けに。たくさん作ってお友達にプレゼントすれば喜ばれることうけあい。この機会に作り方を覚えてしまいましょう。先生は新座市在住のハーブ研究家でアロマテラピーインストラクターの奥村恵子さん。定員15名\2000(材料費込)
10〜12時ナカタヤ2Fスイートサロン持ち物:ハサミ 見学歓迎!090-4547-3133(柳)
※情報欄参照
ラベンダー・バンドルズを持つ奥村さん→
<練馬文化センター>
コーラス野ばら40周年 7/3
1970年新座市立第四小学校PTA活動から笹倉強氏を指導者に迎え、先生宅を練習場として発足。東上沿線母親コーラス交流会、練馬区合唱連盟、新座市合唱連盟等の加入を経て、氏指導の女声4コーラスの集まり「ALNS」も結成。世代交代しながら40年。新座・練馬を基盤に歩み続けてきました。「野ばら」のメンバーは平均年齢ン十歳。曲目の「パウラ」は、ある若者が美しい女性を探してベルリン・ミュンヘン・ザルツブルク・ウイーンと旅する歌物語。ナレーションとピアノの調べにのって、客席と一体となりヨーロッパ五都の旅へ。咲きたての薔薇の如く若返って、高音の組曲に取り組みます。
(※常時見学可。初歩から丁寧に指導)
小笠原/03-3978-0445
小 牧/048-481-5292
※情報欄参照
<新刊>
新座の古木 
「古木が長い間、気候の変化に耐えながら生きている姿、そして天空に聳える姿は雄大であり、人々に勇気と希望を与えてくれます。これこそ、古木の素晴らしい最大の魅力であります。新座市内の地形的背景によって、人と自然が生んだ古木の生きた貴重な歴史的文化遺産であり、市の誇りでもあります。この特徴ある古木が都市化によって伐採されないよう、緑の環境保護のため皆様のご理解とご協力を頂き、守って行き度いと思います。市内の図書館や公民館図書室にございますので、ご覧下さい。」環境保全協力員萌えの会 大山正数。問合せ先:048-472-9462(大山)
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