３月28日に「練馬区立石神井公園ふるさと文化館」がオープンしました。石神井公園の自然環境に溶け込んだ和の趣をも感じさせる近代建築の施設です。隣接する池淵史跡公園には昨年本紙で紹介した古民家旧内田家住宅も移築され、古きよき時代を偲ばせています。一大文化ゾーンの誕生です。

石神井公園に着いたら管理所でやぐちゆみこさんの楽しいイラスト「いきものマップ｣をもらいましょう。これと｢お花見散歩まっぷ」（イラストやぐちさん、練馬区観光協会発行）と本紙プチぶんか村があれば石神井公園散策は万全!?

石神井公園周辺は、東からキリシタン灯籠のある禅定院、三重塔の道場寺、勝海舟ゆかり長屋門必見の三宝寺、武州里神楽が奉納される氷川神社などが点々とする歴史の宝庫。公園内には豊島氏ゆかりの殿塚・姫塚、石神井城跡も。ほかに木道あり、観察園あり、湧水あり、茶店あり。天然記念に指定されている三宝寺池沼沢植物群落でカキツバタやミツガシワが見られるのが４〜５月。カイツブリ･サギなど野鳥の種類も豊富。



ふるさと文化館について副館長の和田さんにお聞きしました。
　「歴史、観光などの資源を随時展示していく区民参加型の施設です。練馬区のルーツがたどれるよう工夫しました。見て、触れて、味わって、体験しながら楽しんでいただければ…」。

入館無料　９〜18時　
月曜休館
０３-３９９６-４０６０

<NEW>
お年寄りも大人も学生も楽しめる紙芝居
朗読や語りをする中、たくさんの名作との出逢いがありました。聴くだけでなく、目でも楽しんでもらえたら…と紙芝居を思いつきました。図書館などを探しても大人向けの紙芝居がなく、それなら自分で作ろうと、｢高齢者･若者向紙芝居｣として名作5タイトルを制作しました。中学生から大人までが対象、文学を中心とした本邦初ともいうべき紙芝居です。学校での朗読タイム、街のイベント、老人ホームへの慰問等、まずは地域のみなさんに楽しんでいただくことから始めます。活字離れの若者には、この紙芝居が原文を読むきっかけとなれば幸いです。(川尻亜美)
作品：「山椒大夫」(森鴎外)、「恩讐のかなたに」
(菊地寛)、「山月記」(中島敦)、「鼻」（芥川龍之介)、
「赤い太鼓」（太宰治）　　「山月記」を読む川尻さん→
※紙芝居販売中　　048-478-4214紫織屋

<新発売>
ヴァイオリン＆ギターによる　シネマ･クラシック
　ヴァイオリンとギターによる3rdアルバム「デジャヴ」は映画音楽と映画に使われたクラシック音楽15曲を収録したもので、制作の発端は聴衆の方々のリクエスト。それに応えるべく｢ひまわり」｢エターナリー」｢シェルブールの雨傘」、そして｢短くも美しく燃え｣の中のモーツァルトのピアノ協奏曲などオーケストラで演奏される曲までこの２つの楽器で演奏するという、ありそうでないCDです。大迫力はなくても、深く優しい響きはすーっと心に染み入ることでしょう。音楽と共に蘇ってくる感動の名場面を想いながらゆったりした時を過ごすことは元気の素。このCDが心の友になることを願っています｡硲美穂子(新座在住090-6197-8855)

<お便り>
新座の絵本作家、斎藤静枝さんより
　絵本｢かんご夫カブタ｣は、近頃増えつつある独居高齢者をユーモアと共に励まし、私自身も明るく老いていこうと制作しました｡又､子供の頃から憧れていた小川未明の童話｢月夜と眼鏡｣｢島の暮れ方の話｣も絵本化し、病院の待合室においてほしく、埼玉病院の院長先生に直接手渡すという大挙に出ました。看護部長さんは｢小児科の待合所には保育士がいますから読み聞かせてもらいましょう｣と笑顔で受取って下さり、嬉しさの余り私は硬直して写真を撮られています。さまざまに体調の良くない子供さん達が、まじまじと絵を見、お話に耳を傾け、ひととき物語の世界に遊んでくれたら…と、作り手は勝手に喜ばしい有様を想像しています。
※絵本購入希望の方は編集部まで