■臨時特別号 


 みなさま方におかれましては、この数か月どのようにお過ごしでしたでしょうか。プチぶんか村は、ご多分に漏れず自粛のため活動が停滞しておりました。創刊以来初めてのことです。取材活動が立ち行かないまま今回は変則編集、発行となりましたこと、ご理解とご了承をいただければと存じます。

 さて、東京オリンピック・パラリンピックが延期となりました。外国の選手をおもてなししようと意気込んでいたホストタウンにとっては残念至極なことです。ちなみにプチぶんか村エリアでは、練馬区はデンマークとエクアドル、新座市がブラジル、西東京はオランダのホストタウン。そのなかから新座市のブラジルにスポットをあててみましょう。
  
ブラジルについてのプチ情報
 前回の東京オリンピックとは時代が変わって今はネット社会となり、調べようとすれば何でもわかります。が、ブラジルについて少しだけご紹介しておきたいと思います。
 正式には「ブラジル連邦共和国」。首都はブラジリア。国土はロシアを除くヨーロッパ全土よりも広く、面積は世界第5位(1位ロシア、2位カナダ、3位アメリカ、4位中国)。日本の22.5倍です。公用語はポルトガル語 。
みなさんはブラジルといったらどんなことを連想しますか? サッカー? それともコーヒー? リオのカーニバル? サンバ? ボサノバ? 移民?…現在は新型コロナウィルスの感染拡大で話題になっていますが…。

この夏こそボサノバを!
ブラジル音楽といえばサンバとボサノバ。小野リサさんをご存知でしょうか?両親は日本人で、サンパウロ生まれのボサノバ歌手です。日本でも大活躍。ボサノバを日本中に広めた第一人者として知られています。練馬、和光、東久留米などでもコンサートを展開しているのでお聴きになった方もいるでしょう。編集部もだいぶ以前に、熱気のこもる渋谷クワトロでライブを聴かせていただきました。リサさんに満月(都民農園)のカフェオレ大福を差し入れたら「甘いもの大好き」とたいそう喜んでくれたことなどを思い出します。リサさんはCDデビューのころに3年ほど練馬区に住んでいました。エッセイをお願いすると快諾、『里帰り気分で』という題名の文章を書いてくださいました。「近くに音大があるので音楽家が住みやすい」「マンション地下のスタジオでバンドのメンバーとリハーサルをした」「練馬文化センターでのコンサートでは里帰りした気分になれる」…。このように練馬に親近感を持っています。そんなリサさんが1995年にリリースした「サウダージ(Saudade)」というアルバムのサウダージとはポルトガルの文化とブラジルの文化を象徴する言葉で、郷愁とか慕情の意味です。練馬に郷愁を感じてもらえているとしたら素敵なことですね。
 さて、ボサノバといえば「イパネマの娘」が有名ですが、ほかにも魅力的な楽曲がたくさんあります。南アメリカの風を感じてアルバムを聴きながらブラジルコーヒーを飲む…それは至福のひととき。気分は爽快です。東京オリンピック・パラリンピック開催を機にお気に入りの曲を見つけるのも一興。選手と一緒にサンバやボサノバを踊ったり歌ったりしたら、言葉が通じなくてもコミュニケーションできますね。リズムに乗って盛り上がれること間違いなしです。 
 ところで、ブラジル民謡を一つ発見しました。子どもでも歌える簡単な曲です。著作権がクリアできたらご紹介したいと思います。それから、竹内まりやさんが紅白で歌って話題となった「いのちの歌」をリサさんも歌っています。ローテンポのバラード調。ユーチューブで聴けるので試してみてはいかがでしょう。さらにボサノバを極めたいという向きはリサさんゆかりのブラジルレストラン「サッシペレレ」(四谷) のライブへ。おいしいブラジル料理と音楽が待ってます。
http://www.saciperere.co.jp/
03-3353-7521(要事前確認)

ブラジルの街・大泉
 大泉は大泉でも練馬区のではなく、埼玉に接する群馬県大泉町のお話。日系ブラジル人が多く住み、「日本のブラジリアンタウン」といわれています。ブラジル料理が味わえるレストランやブラジル輸入食材が揃うスーパーがあり、ちょっとした異文化体験できる街。事態が収束したら訪ねてみたいものですね。


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