今回も臨時特別号でお届けします。
「都民農園セコニック」
プチぶんか村の発信地は東京都と埼玉県の都県境。かつては方向幕に「都民農園セコニック」と表示されたバスが走行していた。 吉祥寺駅とを結ぶ路線で、現在は延伸して「新座栄」に変わった。「都民農園とは?」「セコニックって何?」と不思議に思っいる人も多かった。
都民農園
昭和9年、東京市が大泉学園町にレジャー市民農園を開設した。経緯については現在の大泉公園に立つ記念碑に詳しいが、創設当時は賑わった市民農園も、戦後まもなく姿を消しその後地元の熱い陳情により跡地が大泉公園として親しまれてきた。こうして「都民農園」の名は今に残ったわけである。
セコニック
作家・コラムニストの泉麻人さんは、某ラジオ番組で「都民農園セコニック」を「バス停一都三県ベスト3」の第一位に挙げていた。セコニックという洒落た名称から、子どもの頃は「きれいな風車が廻るメルヘンチックなオランダ農園」を想像したという。実際には「セコニック」とは都県境にある会社で、大泉学園町に開設されたのは1959年。露出計に始まり、8o映写機、のちには複写機や監視カメラなども製造する会社に発展した。昭和にはレインボーカラーのノッポビルがランドマークとしてそびえ(写真)、最上階からは富士の雄姿が眺められた。編集部が取材した昔は、その最上階をレストランに…との話もあると聞き大いに期待したものだが、それは幻となったようだ。現在この象徴的なビルは姿を消し、スーパー「いなげや」等複合商業施設の2階に会社がある。
バス停には「都民農園セコニック」と「都民農園」とがあって少々紛らわしく、遠方からの人には注意が必要かもしれない。
セコニック社製の露出計
「リーダーデラックス2」
編集部蔵
ぶんか情報・お便り
※必ず確かめてからお出かけください
●日本に植物図鑑が必要だ!‐その誕生まで
10/3(土)〜12/6(日) 観覧無料
9時30分〜16時30分 火曜休館
練馬区立牧野記念庭園記念館
練馬区東大泉6-34-4
03-6904-6403
●足立惠一「わこう今昔写真展」プレ展示
10/16 (金)〜11/5(木) 観覧無料
9〜17時 週替り展示
サンアゼリア 和光市広沢1-5
048-468-7771
(和光市在住、本紙エッセイ#101)
●山崎シルヴァさんから「スリランカを知ろう!」講座のご案内
「自然に恵まれ〈インド洋の真珠〉と呼ば
れるスリランカは、遺跡・寺院などの仏教聖地も残る観光地です。歴史、自然、食文化について一緒に学びましょう。」
(西東京市在住、本紙エッセイ#100)
10/25から毎週日曜4回 小金井市公民館緑分館 042・387・7301
●特別展「昭和のこどもたち」
11/28 (土)〜1/16(土) 300円
9〜18時 月曜休館
練馬区立石神井公園ふるさと文化館
練馬区石神井町5-12-16
03-3996-4060
●クラリネット奏者、高木景子さんから
「コロナ禍で生演奏の機会は無くなりましたが、アーティスト応援企画に演奏の動画を応募したら東京都のページにアップされました。クスッと笑っていただける楽しい動画で、野菜の楽器が生まれたストーリーと野菜の笛の作り方も紹介しています。」 https://cheerforart.jp/「視聴はこちら」ボタンを押し、検索名を「野菜の楽器」と入力。
(練馬区在住、本紙エッセイ#105)
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