■自転車に乗って



 コロナ以前のプチぶんか村の配布ルートを振り返ります。車も使ってみたけれど、小回りの利く自転車に勝るものなしということに落ち着きました。

スタート地点は
 プチぶんか村の発信地、都民農園。この辺りには古くからの応援者が集まっています。和菓子屋さん、洋菓子屋さん、コーヒー店、アトリエ、呉服屋さん美容室、クリーニング店などです。どのお店も気持ちよく受け取ってくれるのがありがたいです。都民農園を配り終えると硝子工房や大泉図書館、JAあおば「こぐれ村」など点在する協力箇所をめぐりながら大泉学園駅方面へと向かいます。自転車の前後に積んだプチぶんか村の最新号が少しずつ減っていきます。でもまだまだ。

大泉学園駅周辺
 駅が見えてきたころ、北口では大泉学園ゆめりあホール、梅干店、古書店、イタリアンレストラン、うなぎ屋さん、燃料店などに立ち寄ります。申し訳ないほどみなさん歓迎してくださって、中にはお茶まで出してくださる。居心地がよくてつい話が弾み長居してしまいます。顔を合わせれば街の情報もたくさん入ってきて編集のヒントになる。まさに取材を兼ねた配布の日。線路を越えると南口。甘味処、牧野記念庭園、和布小物・衣類の店と回ります。

そして石神井へ
 小さな商店街を抜けて石神井郵便局に出ました。このあたりのことを石神井公園の「石」と大泉学園の「泉」を合わせて「石泉(せきせん)地区」というそうです。石神井で最初に配るのが石神井公園ふるさと文化館分室。日本銀行のグラウンドが今では練馬区立の公園になっていて、旧日銀のクラブハウスが分室のある建物。内部には重厚な意匠が見られます。分室では大泉学園町に住んだ作家、五味康祐が遺したオーディオのコンサ―トが開かれ、檀一雄の書斎も常設されています。
さあ、先を急がなくちゃ。公園を横切って管理事務所に立ち寄って、と。石神井図書館、JAあおば「とれたて村」、石神井公園ふるさと文化館を経て石神井池沿いの裏道を石神井公園駅へと走ります。

石神井公園駅周辺
 石神井にたどり着く前に南田中図書館へ行くのを忘れてはなりません。少し遠くてもかけがえのない図書館です。石神井のパークロードにある街文化の拠点であるミニギャラリ―、店主がシューフィッターの靴屋さん、石神井観光案内所などに配り、公共の駐輪場へ。乗せた荷物を外して抱え、自転車を預けたら急いで駅へ。

西武池袋線に乗る
 ここからは電車で練馬駅まで。練馬観光案内所、練馬文化センターに寄った後、レンタサイクルを借りて練馬図書館、練馬区役所、さらに貫井図書館、練馬区立美術館のある中村橋まで一駅往復をひた走る。練馬駅で自転車を返却、電車で石神井公園駅に戻ります。駐輪場で自分の自転車を取り出しホッ。
そうそう石神井公園で忘れてならないのは中国人スタッフが作る本格中華のお惣菜。配布日の夕食はいつもコレです。
さて、時間は5時6時となってしまいました。冬なら真っ暗。この時間帯は人も多いし車には気をつけなければなりません。夜の交差点は信号が青でも怖いものです。残すところ2件となりました。谷原のステンドグラス工房と陽和病院近くの隠れギャラリー。それで終了。

いよいよ家路に
 夜道を家までまっしぐら。ああ、今回も無事に終わりました。ご苦労様でした(自分に)。以上が、プチぶんか村の一日の配布ルートです。

協力の申し出
しかしながら、これだけでは終わりません。翌日もまたその翌日も…。何日もかけて一人で配布しているのを見かねた人たちが「このエリアだけでよければ」と協力を申し出てくれました。志木エリア、和光エリア、新座・西東京エリアのお三方。とても助かりました。感謝多謝でございます。

笑顔は文化を育む
若いときならいざ知らず、なぜ私は困難を排して遠くまで自転車を走らせていたのでしょうか。それは配布先の方々の笑顔に会えたから。活動を通して「笑顔さえあれば文化の街は健在」と心から思えるようになりました。出会えた地元の皆様、いつも笑顔で迎えてくださってありがとうございました。



お堂をたてさせていただきました
 朝霞の初雁木材(有)が発信している「はつかり通信」に、菩提寺のお堂を建てた記事が載っていたので早速拝観に参じた。菩提寺とは真言宗智山派の一乗院(朝霞市膝折町1-16-17)。墓じまいの影響で行き場をなくした仏像を安置するお堂「千仏堂」の建築を依頼されたのだという。山門をくぐり本堂に手を合わせた後、右手高台に目をやるときらめくばかりの千仏堂があった。「大工は油布棟梁、伝統技法で手刻みのお堂です」というだけあって本格的。昨年11月に開眼供養がなされた。お堂の窓越しには納められた仏像が拝観できる。お参りは自由。朝霞駅南口から徒歩20分。

パークロード石神井
ねこフェス+(プラス)ワン!2026
 2月14日から23日まで開催される「ねこフェス+(プラス)ワン!」は、猫の日にちなんで毎年行われる石神井公園のパークロード商店街のイベントです。いくつかの店舗に展示されている猫や犬をモチーフにした作品をスタンプラリー形式で見て歩くというもの。2月14日(土)には猫の被り物をしたチンドン屋の"ちんどんにゃ"が登場、商店街を練り歩きます。また22日(日)には犬と猫の譲渡会も予定されています。猫好きも犬好きも集まれ〜!
オリエンタルハート土屋
03-3996-7419
※おでかけ情報参照

須賀敦子『ミラノ霧の風景』
 11年間暮らしたミラノについて綴った『ミラノ霧の風景』で講談社エッセイ賞と女流文学賞のダブル受賞を果たしたイタリア文学研究者須賀敦子。ミラノで彼女が暮らし始めたのは20代。下宿からはドゥオモの尖塔が見え晴れればアルプス山脈が望めたという。文化人のたまり場コルシア書店の運営者と結婚。新居から書店までは路面電車で通った。夫と協力して夏目漱石、森鴎外、川端康成など日本人作家の作品をイタリア語に翻訳。夫に先立たれて日本に帰国し、一時期練馬区関町に住んだとされる彼女は、奉仕活動を経て聖心女子大学や東大の講師、上智大学教授を務めた。


ドゥオモの尖塔


路面電車(トラム)



富士見台、カフェLDK
〜「おさんぽ大好き」さんより〜

環八南田中のライフ付近?の住宅街に突如現れるオシャレなカフェ【LDK】は自宅を改装した居心地のいいカフェバーです。注文を聞いてから一皿ずつ手作りするカレーやパスタ、ピラフなどは800円?。お酒やおつまみも500円前後とかなり良心的。その上 テラスはペット同伴 OK!日当たりの良いリビングやテラスでマスターとお話するもよし、1人で読書を楽しむもよし。本当は"推し"たくない穴場中の穴場です。
練馬区富士見台1-26-9 
03-3998-0800
11:00〜15:00 17:00〜21:00 
月〜水定休



■ぶんか村エッセイ156



美意識について
近藤征治(画家)


こんどう せいじ 1942年福岡県大木町生まれ。中学時代の松永伍一の教え子として師弟関係が生涯続く。元建設会社勤務。アメリカ東部縦断ドライブやロッキー山脈セスナ飛行等プライベート旅行を重ね、インド、コルカタの貧しい子供の為の学校建設支援も行う。70年間描き続けてきた絵画は殆ど公共施設に寄贈。趣味はパソコンでの冊子編集。新座美術協会会員

 
日本人には美に対する文化が長い歴史の中で外国にはない特別な精神性が宿っている。
 日本文化は、平安時代の頃より明治維新までの鎖国によって島国が作り上げた独特の多岐にわたる文化がある。美しい日本語、和食文化、精神的美意識、質素さや無常観を重んじる「わびさび」、自然への畏敬、精神修養などをあげることが出来よう。
 近年観光や仕事などで訪れる外国人が急激に増加、日本文化、その美しさに触れ皆さん驚かれているようである。しかし残念なことに美しい日本語が若者から離れ、精神的美意識もどこへ行ったであろう、悲しさを覚えるくらいの急激な変化である。どうしたら取り戻せるだろうかと案じている所である。
 私は新座市の住民であるが、一時期練馬区の外観美化事業に関わったことがある。2009年3月、同郷の詩人で恩師でもある松永伍一先生の一周忌当日、練馬の知人会社社長から街路美化事業を手伝ってほしいとの要請があったのである。石神井公園辺りから上石神井の松永伍一邸周辺の街路美化担当ということだった。何という偶然、そして不思議なご縁!!
 「近藤君!私の家の周りを常に美しくしておいてくださいね!」と先生の天国からの声が聞こえてきたように思えてならなかった。
 松永先生は美的感覚の鋭い持ち主だった。先生自身も文学の傍ら内面の美しい絵を描かれていた。中学生の時に先生から絵を誉めていただき美意識なるものを身につけたお陰で、私は現在も絵を描き続けている。

 


■おでかけ情報



あらかじめ確かめてからお出かけください。
定休日が祝日の場合は翌日休となる等もあります。

●ハナショウブとモミジ 
石井勇義と山田壽雄の園芸植物図譜
開催中〜3/8(日) 9:30〜16:30 入場無料 火曜休園
牧野記念庭園記念館企画展示室 練馬区東大泉6-34-4
(大泉学園駅南口5分) 03-6904-6403 ※2/11(水
祝)〜3/8(日)『日本産ツバキの図』(国立国会図書館蔵)一
部公開

●ねり美・ふる文コラボ企画
もっと浮世絵で行こ! 幕末明治の暮らし、娯楽、事件…
開催中〜3/8(日) 9:00〜18:00 観覧無料 月曜休館
石神井公園ふるさと文化館 練馬区石神井町5-12-16
(石神井公園駅15分) 03-3996-4060

●掘れたて考古展
開催中〜3/22(日) 900〜17:00 観覧無料 月曜休館
れきしてらす(新座市立歴史民俗資料館) 新座市野火止
2-9-37 048-481-0177 ※鐙田遺跡第3地点の発
掘調査の成果を中心に新座の縄文時代について紹介

●映画『父と僕の終わらない歌』
2/4(水) @10:00A14:00 1000円(当日1200円)
和光市民文化センターサンアゼリア 和光市広沢1-5(和
光市駅13分) 048-468-7771出演/寺尾聰 松坂桃
李 佐藤栞里 ※世界中に笑顔と希望を届けた感動の実話。
アルツハイマーの父とその息子が奏でた奇跡

●松本昌子人形展
2/5(木)〜10(火) 11:00〜18:00(最終日17:00ギャラ
リー・スペースM 志木市本町1-2-2 048-474-84
86 ※アフリカ系の顔、和古布の服をまとった人形たち

●第70回 野田流切り絵作品展
〜切り絵で描くジャポニズム〜
2/7(土)〜11(水祝) 10:00〜16:00 入場無料 和光市
民文化センターサンアゼリア 和光市広沢1-5(和光市駅
13分) 048-468-7771 ※2/8(日) 切り絵ワーク
ショップ(有料)講師/野田勝利(新座市在住)

●THEカルテットの昭和歌謡コンサート 
2/11 (水祝) 14:00 2500円(当日3000円)朝霞市
民会館ゆめぱれす 朝霞市本町1-26-1(朝霞駅南口12
分)048-466-2525 曲目/「学生時代」「早春賦」ほか

●パークロード石神井ねこフェス+(プラス)ワン!2026
2/14(土)〜23(月) 石神井公園パークロード商店街
問合先03-3996-7419オリエンタルハート土屋 

●歌声喫茶ともしびin大泉学園
2/16(月) 14:15 3000円(要予約03-6914-1621
ともしび音楽企画) 大泉学園ゆめりあホール(大泉学園駅
北口1分) 03-5947-2351 ※特別企画「ベイビーブ
ー&清水正美歌声コンサート」付

●だいこんブラス第19回定期演奏会 〜昭和100年〜
2/22(日) 14:00 入場無料 練馬区立大泉中学校体育館 練馬区東大泉4-27-35(大泉学園駅北口5分) 
問合先080-5516-9735

●ちひろ いつもとなりに
―子どもと動物―

3/1(日)〜5/10(日)10:00〜17:00 1200円 月曜休
館 ちひろ美術館・東京 練馬区下石神井4-7-2(上井
草駅7分) 03-3995-0612 ※子どもと動物が心を
通わせるようすを繊細にとらえたちひろの作品

●道の会ギャラリー春の展示
3/6(金)〜6/5(金) 国立埼玉病院1階会計窓口前 和光
市諏訪2-1(成増・大泉学園駅からバス国立埼玉病院
または国立埼玉病院入口下車) 048-462-1101

●東京演劇アンサンブル公演『揺れる』
3/7(土)・8(日) 14:00 4300円(当日4800円)野火止
RAUM 新座市野火止3-16-24 048-423-2521
※3/10(火)〜15(日) 池袋シアターグリーンBox in Box
Theater『揺れる』公演 4300円(当日4800円) 
時間要問合せ

●白洲千代子アクセサリー展 
3/12 (木)〜17(火)11:00〜18:00ギャラリー・スペー
スM 志木市本町1-2-2 048-474-8486 ※白洲千
代子さんは白洲次郎の孫

●歌声喫茶ともしびin大泉学園
3/17(火) 14:00 2000円(要予約03-6914-1621
ともしび音楽企画) 大泉学園ゆめりあホール(大泉学園駅
北口1分) 03-5947-2351

●東京都立大泉高等学校・附属中学校吹奏楽部
第48回定期演奏会
3/25(水) 18:00 入場無料 練馬文化センター 練馬
区練馬1-17-37(練馬駅1分) 03-3993-3311 
問合先03-3924-0318

●みゆずメソンゆめりあシリーズ第40回
トリオコンサート
山内豊瑞(フルート)新垣隆(ピアノ)佐々木真(フルート)
4/12(日)14:00 3500円 大泉学園ゆめりあホール
03-5947-2351 曲目/バッハトリオ・ソナタ シュー
ベルト「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 新垣隆か
らの「玉手箱」 問合先048-477-1313


HP

ブログ



■Supporters 







ご挨拶

プチぶんか村は本号をもちまして休刊といたします。永年のご愛読、ご支援、誠にありがとうございました。既刊26年分の全156号はすべてホームページで閲覧できます。また今後の編集部からの情報発信はブログで継続してまいりたく存じます。取材体力の復活を果たし、再び皆様とご縁を結ぶことができますことを念じて、休刊のご挨拶とさせていただきます。

 編集長 宮ア直子